すらいむのひとりごと

童貞のオタクがお送りする群像劇スペクタクル

『スラムドッグ$ミリオネア』を観たので感想を書く

こんにちは、すらいむです。

今回もタイトルの通りです。観ました。とりあえずいきさつとか感想とかは後で書くのでまずはあらすじと作品を紹介します。

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混沌と貧困のただ中で夢をつかもうと生き抜く孤児のジャミール。物語は世界的な人気番組『クイズ$ミリオネア』で、ジャミールがあと一問で全問正解と言う場面から始まる。しかし、インドのスラム街で育った無学の少年が質問の答えを知るはずもないと司会者に疑われ、TV番組会社の差し金で警察に連行され、尋問を受ける。彼はなぜ答えを知っていたかが、今、明らかに...。

 紹介しますとかあらすじとか言ったけど全部貼り付けただけでした。よくわからないけどとりあえずいろんな賞を取ってるらしいし、いかんせん新しい映画ではないのでもう観た人もたくさんいると思います。

ちなみにこれ実話らしいですよ。すげえってなった。

そんな映画をなぜ、この男は観ることとなったのか。今明かされる真実とは...

僕が高校一年生の頃、地理の授業でインドを扱っていた際、「インドがよくわかる」と、先生よりこの映画を勧めていただきました。二年の時を超えて観てみたわけです。そんなこれを読んでいる皆さんには縁もゆかりもないその先生の話をもう少しさせてください。そんなインドに行くのが大好きな男性独身教諭である彼はこうも語っていました。「インドに行くと、『インド大好きになる人』と『二度とインドに行きたくない人』に分かれるから大学の卒業旅行で行くなら気を付けたほうがいい」と。僕はたぶん後者でしょうね。わりときれいさとか気にするし、いろんな場所でトイレチェックとかしたくなるし。さて、みなさんはどっちなんでしょうね。

僕の身の上の話はもういいと思うのでさっさと感想を書こうと思います。

映画そのものはさすが、アカデミー賞とかとっているだけあって普通に面白いです。クイズを勝ち上がっていくだけでもスカッとするし、波乱万丈の人生を送りながらベッタベタの伏線をきれいに回収して、最後はただただドキドキした後、男女が結ばれ、みんなでダンスして終了。さすがインド映画。というか、最後にみんなでダンスしてエンドロールいく文化めちゃめちゃ素敵だと思うんですよ。確かに慣れないと、というより知ってないと戸惑うし「こいつら何やってんの」くらいな気にもなるかもしれないけど、よく考えてほしい。「終わりよければすべて良」くなることを!ダンス観て楽しくならない人は基本的にいないです。どんなに望まないエンディングだったとしても、少しは慰めの気持ちにはなります。まして、満足感のあるエンディングだったとしたらなおさら楽しくなってひとりで小踊り始めてもおかしくないくらいになります。エンドロールで演者が踊ればみんな幸せになれる理論をだれか確立してくれ。日本の映画でも踊ってみたらいいのになあ...。そういえばこの映画インドだと思ってたけど正式にはイギリス映画らしいぞ。粋なことしてくれるじゃん?

というのが感想なんですけど、この映画は面白いかどうかよりもむしろ「見る価値があるよ」ということを私は言いたいんです。布団の上で寝ながら観ていた僕は、ふたつの観点から「この映画は観るべき、観る価値がある」と思ったのでそれを伝えさせてください。まずはその観点から。①インドという国への理解が深まるインド英語をたくさん浴びることができる

のふたつです。久しぶりに太字にしてみました。やはり見やすさは大事でございます。

まずはウエイトが軽そうな(そんなことはないよ!)②から紹介したいと思います。

本編の舞台はインドなので当然インド人が出てくるんですが、さすがイギリス映画なだけあってほぼ全編英語で語られます。確かに少しは、我々には何語かわからない言語が使われるシーンはありましたがマジで英語です。だから、あの自分をイギリス英語だと思い込んでいる何かをふんだんに浴びることができます。映画自体2時間になりますからなかなかいい経験になるのではないでしょうか。

②はこのくらいにして本題である①の話をします。

この映画のあらすじ通り、主人公はインドのスラム街出身の人物です。そんな彼を描いているからこそ、そんなスラム街の様子が多く出てきます。この映画の真骨頂とはまさにスラム街をそのままに描いたという部分なのだろうと思います。

「スラム街はこんな見た目なのか」「こんな仕事をしているのか」「こんな生活を送っているのか」「こんなことが起こっているのか」「こんなふうに生きていくのか」、きっとそれをメインとして描いているというわけではないのかもしれません。しかし、それらのことを描きたい、伝えたいという思いは少なからずあったと思いますし、その部分が評価されたのだとも思います。あまり多く語るのは僕には荷が重いので、ぜひ観てくれということしかできません。ただ、一ついうならば、僕はみなさんに「この現状を変えてほしい」とか「子供たちを救ってほしい」と要求しているわけではありません。もちろん、変えられるのだったら変えてほしいし、救えるのなら救ってほしいです。でも、おそらくたった一人だけでは救うことはできないでしょう。高校時代に僕の恩師が言っていました。「何かをすることではなく、とにかくそれを知ることが大切なんだ」と。

できることはやるに越したことはないです。でも、知らなければ、どんな行動をとればいいか見当もつきませんし、その行動に移そうという発想もないわけです。とにかく知ってください。なんでもいいからたくさん知ってください。知るだけでいいんです、何かをどうにかしろと言っているわけじゃないんです。そう考えたら「そのくらいなら...」と思えるでしょ?

ニュース観たっていいし、ネットサーフィンでもいい。新聞ハードル高ければ好きなページだけ読めばいいし、本屋で気になった本だけ読んでみてもいい。大事なのはきっといろんなことをたくさん知ることだと思います。

何の話かと言ったら映画を観た話です。つまりみなさん観てください。せっかく勧められたんです。新しいことを知るいい機会なはずです。僕にだけど。少し興味が出たところでこのブログは締めます。

観て後悔はしないと思うのでぜひ。

今思えば僕の高校、いい先生たくさんいたんだなあ

 

おわり